座骨神経痛という症状（病名ではありません）

座骨神経痛と呼ばれる症状は、原因がいくつかあります。
大きく分けると２種類で、ヘルニアなど腰椎周囲に起因するものと、臀部の深部筋に起因するものです。

後者の臀部の深部筋に起因するものも結構多く見られ、簡単に可動検査で見分けることができます。　主に臀部の梨状筋という筋肉が原因しています。

座骨神経は個人差があり、この梨状筋の中を通っていたり、すぐそばでくっついて通っていたりします。
この梨状筋が種々のストレスで拘縮（無意識に緊張状態になり元にもどらなくなってる状態）すると座骨神経を圧迫したり刺激するので、座骨神経痛のような症状が発生します。

梨状筋は深部筋のため、外部から手で直接触ることはできません。また梨状筋が拘縮している場合、強く刺激するととても不快な痛みを感じます。通常のマッサージの手技では改善は難しく、もし良くなるとしても時間がかかります。

直接梨状筋を強くマッサージすることなく、拘縮を解く（筋拘縮をリリースする）方法があり、施術による痛みも全く無く速効で効果が期待できます。
通常１回の施術で、症状がひどい場合でも数回の施術で痛みから完全に解放されます。
その手技は、ＭＥＴ（マッスルエナジーテクニック）とカウンターストレインというオステオパシー医学のテクニックによるものです。　梨状筋性の座骨神経痛様症状には驚くほど効果がありますので是非一度お試し下さい。

この施術は、オステオパシー療法を取り入れている整体院で施術可能です。　通常、１～長くても３回程度で治るのが普通です。　何回も通わせる治療院は気をつけた方がいいと思います。すぐに治せる症状を、わざと少しづつだけ改善するような施術によって、回数を通わせて利益を上げる方針で治療しています。 こういう悪徳治療院は非常に多いのが現実ですので良く見極めることが大切です。 

また１回目に治療した時に、すぐに回数券の購入を勧めるような所は絶対に避けた方がいいです。 いかにもお客様が得するような口ぶりで勧めますので要注意です。　逆に、１０回も１１回も通わないと治せない所だという事に気づいてください。　以上、ご参考までに．．． 


また、腰痛にしても１～３回の施術で何ら改善の兆候が自覚できない場合には、その治療院では治らないと考えた方がいいでしょう。
腰椎周囲筋群（腰方形筋、脊柱起立筋群、大腰筋など）の拘縮による痛みは、普通１～数回の施術で改善します。　週に何回も、数ヶ月以上通わせる治療院は要注意です。 

ヘルニアやすべり症でも痛みの原因がその周囲の筋肉によるものも多いのです、その場合も改善は比較的容易です。 

当院での施術方法は、押圧やNMT、操体法、マルチプルトリガーポイント療法、カウンターストレインなどを症状により使い分けて用います。


【補足】
症状が馬尾症候群などまで至っている場合（排泄・排尿障害がある場合）は要注意ですので、整体などの治療院ではなく、信頼できる整形外科にて早急に手術した方が良いかと思います。
このような症状以外の場合、病院の治療では腰椎神経根ブロック・硬膜外ブロックよりも、安全なトリガーポイントブロックが効果的なようです。

参考；
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_211.htm